以下に供養の概要を紹介いたします。

1.葬儀の役割
 葬儀の5つの役割として、以下が考えられます。
  ① 社会的な処理
  ② 遺体の処理
  ③ 霊の処理
  ④ 悲嘆の処理
  ⑤ さまざまな感情の処理
2.葬儀の小規模化・簡素化としては、以下があります。
  ① 家族層
  ② 一日葬
  ③ 直葬(火葬式)
3.法事・法要
 故人の供養として法要があります。
 法要とは、仏になった人を供養するという意味の仏教用語で「追善供養」ともいいます。法要=追善供養は故人を偲び、冥福を祈るために営むものです。
 主な法要は以下の通りです。
  一周忌(2年目:1年後)
  三回忌(3年目:2年後)
  七回忌(7年目:6年後)
  十三回忌(13年目:12年後)
  三十三回忌(33年目:32年後)
4.お墓
 お墓の役割は、遺骨の埋葬(納骨)場所であることです。
 お墓は、故人の安らかな眠りの場、日本に連綿と続いてきた供養文化の維持もお墓の良く割です。
 お墓参りをすることによって、遺族は気持ちを落ち着かせることもできます。
 お墓(墓地)の種類は以下に区分されます。
  ① 寺院墓地
  ② 公営霊園
  ③ 民営霊園
5.墓地選びのポイントとしては、以下が考えられます。
  ① 宗旨、宗派
  ② 環境、立地
  ③ 設備
  ④ 管理
  ⑤ 使用規定
  ⑥ 予算計画
6.お墓・埋葬の新たなスタイルとして以下があります。
  ① 永代供養墓(合葬墓、共同墓)
  ② 納骨堂
  ③ 樹木葬
  ④ 海洋散骨
  ⑤ 手元供養
  ⑥ 宇宙葬
7.仏壇
 仏壇は「家の中のお寺」として、日常生活と仏教的思考をつなぐ役割を果たします。
8.終活
 終活とは、人生の終焉(しゅうえん)に向かって行う活動のことを言います。
 自分のため
  ・「やりたいこと」「やるべきこと」の整理
  ・お金の管理
  ・生活・暮らしの見直し
  ・健康チェック など
 家族のため
  ・介護の備え
  ・相続・諸手続き
  ・身辺整理
  ・葬儀・お墓 など
9.高齢者が抱える不安は以下と言われています。
  ① 住まい、暮らしかた
  ② お金・老後資金
  ③ 介護・福祉
  ④ 身辺整理・お片づけ
  ⑤ 孤独死
  ⑥ 終末期医療
  ⑦ 相続・死後の事務処理・諸手続き
  ⑧ 葬儀・お墓
10.エンディングノート
 「エンディングノート」とは、もしもに備えて、あらかじめ伝えておきたいことをまとめておくノートを言います。
  ・お付き合いリスト
  ・基本情報の整理
  ・医療・介護
  ・身辺の整理
  ・大切な人へのメッセージ
  ・思い出の整理
  ・資産
  ・相続・承継
  ・葬儀・お墓